Advance [case06]「細く、軽く、省エネ。未来をつなぐ、RUOTA®ケーブル」

Advancecase06

「細く、軽く、省エネ。未来をつなぐ、RUOTA®ケーブル」
2026年07月08日公開

AIブームと半導体の動向

近年の世界的なAI需要の拡大により半導体市場規模は急拡大を続けているが、半導体そのものも、AIアクセラレータ(GPU/ASIC)、HPCプロセッサ、次世代スマホSoCなど、従来の微細化・集積度による性能向上だけでは追いつかず、異種チップ統合・巨大パッケージ化・メモリ帯域強化(HBM)・消費電力増大の様に、複雑化・高性能化が進んでいる。

その結果として、半導体のテスト難易度と必要テスト項目が急増し、テスト帯域・精度・並列度が飛躍的に増大した。回路の微細化(3nmから2nmへの進化)に伴い、検査は高度化・複雑化し、必要なテスト時間は最大で約20倍に増加する。テスト時間の長期化は製造コスト上昇に直結し、半導体テスタには並列試験技術の高度化が求められる。

AIブームと半導体の動向のイメージ

これらの課題に対し、高性能かつ細径なRUOTA®同軸ケーブルを採用することで、短尺・狭ピッチでの高密度配線が可能になる。さらに、安定した信号品質により誤判定や再測定の削減にもつながり、並列試験の効率化に貢献している。

リンク:半導体とは?半導体製造を支える【テスタ】を知っていますか?|株式会社TOTOKU

RUOTA®ケーブルの有用性

RUOTA®ケーブルの特徴と用途

RUOTA®ケーブルの最大の特徴は、絶縁体に空気層を設けた特殊な構造である。
この構造によって、特性面や、構造面において5つの有効な特徴を合わせ持っている。

RUOTAケーブルと他社従来ケーブルの比較表

<断面図>

RUOTAケーブルの断面図のイメージ

<挿入損失比較>

挿入損失比較のイメージ

半導体テスタは、多くの同軸ケーブルを使用するため、細径化が図れるRUOTA®同軸ケーブルを使用することにより、省スペース化に貢献することが可能である。また、従来ケーブルの樹脂の部分を軽い空気に置き換えられるため、重量も軽減でき、資源の使用量も減らすことから、省資源への貢献も可能である。

SDGs目標7のイメージ画像
伝送効率改善=省電力  (SDGs 目標7)
SDGs 目標12のイメージ画像
省資源(SDGs 目標12)

RUOTA®の種類と用途

RUOTA®は半導体テスタの内部配線に加え、5G機器、移動体基地局装置、サーバなど高速な差動デジタル信号通信や、5G帯域のRF信号通信が求められる設備の内部配線にも活用されている。

半導体テスタ配線・機器内配線用途
半導体テスタ配線・機器内配線用途のイメージ
ETC機器接続・移動体基地局装置内部配線用途
ETC機器接続・移動体基地局装置内部配線用途のイメージ
5G機器内蔵アンテナ接続用途
5G機器内蔵アンテナ接続用途のイメージ
サーバ・ストレージ内部配線用途
サーバ・ストレージ内部配線用途のイメージ

リンク:高性能同軸ケーブル|製品案内|株式会社TOTOKU

TOTOKUの技術力と今後の展望

RUOTAを製造する上田工場
RUOTA®を製造する上田工場

長野県上田市―この地域では古くから絹糸の生産が盛んであった。かつて、この地で生産される絹糸を使用した電線は、国内の半数以上を占めていた。そんな上田市でTOTOKUは古くから培ってきた電線技術と独自のRUOTA®絶縁技術を組み合わせ、ケーブルを製品化。これにより、お客様の多様な課題解決に貢献している。

今後、TOTOKUはSWCCグループの一員として、半導体とモビリティの分野に力を入れていきたいと考える。
RUOTA®の関わる半導体分野としては、AI市場の更なる進化に対応するためにより細くし、高密度実装可能なケーブル提供を目指す。

モビリティ分野としては、ADAS等自動運転に関わる部分へ、細くて軽い同軸ケーブルとして参入を目指す。更にRUOTA®の中空構造を活かした新製品冷却ケーブルとして、より軽く、より短時間で充電を可能とする急速充電システムに参入し、EV車が増える今後の未来に対応していく。

モビリティ利用
モビリティ利用のイメージ画像
冷却ケーブル
冷却ケーブルのイメージ画像
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