セグメント長メッセージ

エネルギー・インフラ事業セグメント

エネルギー・インフラ事業は、サブセグメントとして建設、電力、免制震の3つがあります。製品として特別高圧以上の電力ケーブルや建設電販向け電線ケーブル、接続部品を取り扱っており、電力会社、電力機器メーカー、建設会社などに納入するとともに、施工や保守・保全も担い、一貫体制のソリューションサービスを提供しています。特に、高電圧電力ケーブル用コネクタ「SICONEX®(サイコネックス)」は高い評価をいただき、同分野で圧倒的なシェアを誇るまでに成長しました。今後も旺盛な電力需要と、レジリエンスが求められる電力網構築に貢献すべく、安心・安全な製品とソリューションを提供していきます。

通信・コンポーネンツ事業セグメント

2025年度から、「電装・コンポーネンツ事業」と「通信・産業用デバイス事業」を統合し、「通信・コンポーネンツ事業」の新事業体制がスタートしました。SWCCグループの主力事業である「エネルギー・インフラ事業」に並ぶ、もう1つの柱として育てることが目的です。同事業の成長の鍵となるのが、グループ会社化した(株)TOTOKUとのシナジーです。とくにコンポーネンツの分野で製品と技術の融合を図り、グローバル市場でのシェア獲得を目指すとともに、売上高と収益への貢献も進めていきます。

~エネルギー・インフラ事業の成長戦略について~

■市場の見通し(2025~2026年度)

建設 事業環境 底堅い需要は見通せるものの、工事現場の働き方改革による大型案件の工程・竣工遅れや資材価格高騰による建設計画の見直しなどに伴う需要調整を想定
施策 グループ横断での新たな営業サービスの提供や物流改革推進による資本効率の改善とキャッシュ創出力の向上
電力 事業環境 電力網の強靭化や再生可能エネルギー、データセンターや半導体関連が引き続き好調に推移
施策 SICONEX®の生産能力の最大活用による売上拡大。相模原事業所内の拡張に向けて、さらなる増産投資 20 億円を実施
電力市場予測(各種レポートより当社作成)

■基本戦略

建設 ・差別化製品(工事負荷低減ケーブル)で収益性の底上げ
・DX推進により収益性向上
電力 ・高電圧電力ケーブル用コネクタSICONEX®の増産投資貢献の最大化
・施工人材教育の推進
・ソリューション事業(Smart Stream事業)の推進
こんなところにSWCC

■成長事業の進捗

SICONEX増産に向けた設備投資

SICONEX®については2023年度に第一期増産投資を実施しました。さらに、脱炭素社会の実現に向けた変電市場での高経年設備の更新需要拡大や送配電網の強化需要が一層見込まれる中、20億円規模の新たな設備投資(第二期増産投資)にも着手します。これにより、2026年度中には2023年度比220%の売上拡大を計画しています。

SICONEX売上高成長計画

~通信・コンポーネンツ事業の成長戦略について~

■市場の見通し(2025~2026年度)

通信 事業環境 生成AI需要でデータセンターを含む建設関連向けと車載高速通信ケーブルの堅調な需要が継続
施策 ・欧米のパートナーシップ構築による間欠接着リボンe-Ribbon®(イーリボン)のグローバル拡販
・車載向け高速通信ケーブルFLANTEC®(フランテック)の拡販
モビリティ・半導体 事業環境 ・モビリティ向けはBEV化遅れにより低調と想定
・半導体向けはAIサーバ需要旺盛で堅調
施策 TOTOKUのグループ会社化による、シートヒータ線、半導体検査用プローブピン分野での川下戦略のさらなる加速

■基本戦略

通信 ・間欠接着リボンe-Ribbon®のグローバル拡販
・高速通信ケーブルFLANTEC®の拡販
モビリティ・半導体 ・TOTOKUグループ会社化によるシナジーの最大化(シートヒータ線、半導体検査用プローブピン分野での川下戦略のさらなる加速)

■間欠接着リボンe-Ribbon®について

間欠接着リボン「e-Ribbon®」は、ミクロン単位で正確な間隔に接着した構造を持ちながら、柔軟に変形可能な特性を維持するリボン状の光ファイバ心線です。リボン状光ファイバ心線は、主に海外のデータセンターにおいて、データセンター間やフロア間の配線、サーバールーム内の配線に使用されています。近年、生成AIの進化と利用拡大により、世界的にデータセンターの需要が急増しています。これに伴い、限られた空間における光回線数の増設などにより、光ケーブルの配線密度が急激に増加しています。この課題に対応するため、光ケーブルを細径化して省スペース化し、さらに高効率な配線をする必要があります。当社の多心な間欠接着リボン「e-Ribbon®」 はこれを解決するもので、パートナー企業の要望にあわせて製品をカスタマイズできるビジネスモデルを展開していることから、その対応の柔軟性と世界トップクラスの技術・生産性が注目されています。

ビジネスモデル

■高速通信ケーブルFLANTEC®について

2021年より通信ケーブル事業のLAN用ケーブルを新ブランドとして統合した「FLANTEC®(フランテック)」 とは、"F(First,Fast,Future,Fuji)"+"LAN"+"TEChnology"を組み合わせた名称で「SWCCグループの、高速で、未来に向けたNo.1 LANケーブル技術」を意味しています。近年、5Gサービスの普及や、IoTの浸透などにより、FA分野での産業用ネットワークや車載用高速伝送など、新たなネットワークの需要が高まっています。「FLANTEC®」は生成AI、IoT、ADAS・自動運転などを実現するためのデジタルインフラ構築に幅広く活用されています。

高速通信ケーブルFLANTECの活躍シーン

■TOTOKUグループとのシナジー

TOTOKUのグループインにより成長領域への展開と海外事業の拡大を一層加速させ、通信・コンポーネンツ事業をエネルギー・インフラ事業に並ぶ主戦力事業とする。

TOTOKUグループとのシナジー

■成長事業の進捗

コア技術を基盤に革新的なパートナーシップ戦略を通じて、グローバル市場における持続可能な価値を提供し続けることを目指します。間欠接着リボンe-Ribbon®のグローバル市場への展開においては、海外のケーブルメーカーとパートナーシップを結び、当社のコア技術を活用してパートナーの製品に付加価値を提供するビジネスを展開します。また、高速LAN市場で培った技術をベースにモビリティ分野に展開し、先進運転支援システムを実現する通信ネットワーク環境の構築において、車載カメラなどの画像伝送やECU間の高速データ伝送に適したケーブルソリューションを提供していきます。通信事業のさらなる拡大を図るとともに、TOTOKUとのシナジー創出を推進し、ソリューション提案型企業への転換を進めていきます。

■高付加価値製品の国内外拡販、TOTOKUシナジー効果の最大化により通信・コンポーネンツ事業を着実に第2の成長の柱とする

第2の成長の柱
こんなところにSWCC
こんなところにTOTOKU
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