CEOメッセージ

CEO 副社長執行役員

いま、あたらしいことを。いつか、あたりまえになることへ。
この先も、変革を止めず、持続的な成長を目指していきます。

 このたびSWCC株式会社の代表取締役CEO社長に就任いたしました小又でございます。日頃より当社事業に対するご理解とご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

 当社グループは、2018年の長谷川前CEO社長就任以降、「Change&Growth」のスローガンのもと、事業の収益性と資本効率性を評価する指標としてROICを導入し、あたらしい経営改革を押し進めてまいりました。これによりSWCCグループは、収益力が飛躍的に向上し、財務体質も劇的に改善してきたことで、時価総額は2018年比で約10倍にまで高まるなど、驚異的な変革を遂げております。

 私自身、長谷川前CEO体制の下で、ROICを用いた事業ポートフォリオ改革を経営戦略の軸とし、電力インフラ事業への成長投資による高収益化、建設関連事業の経営効率改善によるキャッシュカウ化、モビリティ、半導体分野のインオーガニック成長を目指した事業買収など、さまざまな構造改革「Change」を積極的に推し進め、成長フェーズ「Growth」への移行に貢献してまいりました。

 7年間にわたる長谷川CEO体制を経て、私が受け取ったバトンは、さらなる成長「Growth」を推進することです。好調なエネルギー・インフラ事業の成長を一層押し上げ、さらにはモビリティ、半導体といった成長領域に事業を広げることで、第2の主力事業を築いていきます。SWCCグループの成長は、社会課題を解決することで成し遂げられるものです。

 一方、継続して解決しなければならない経営課題も残っており、持続的な構造改革「Change」にも果断に取り組み、「Change&Growth」の歩みを止めずに、2030年、SWCCグループのありたい姿である、「ソリューション提案型の価値創造企業へ」と導くことが私の使命です。

 2025年度は、2026年度(2027年3月期)を最終年度とした中期経営計画「Change & Growth SWCC 2026」を着実に推し進めてまいります。2022年度にスタートした本中計は、2024年3月期、売上高2,139億4百万円、営業利益128億24百万円、経常利益122億13百万円となり、当初の業績計画を上回るペースで推移していることから、2026年度の営業利益目標を170億円から240億円へ大幅に上方修正し、株主還元も1株当たりの配当を当初目標の150円以上から180円へと増配いたしました。

 見直した計画には、エネルギー・インフラ事業の国内電力インフラにおける、需要のさらなる高まりを受け、戦略製品である電力機器部品SICONEX®の増産投資による成長を織り込みました。また、電装・コンポーネンツ事業と通信・産業用デバイス事業は、データセンターやモビリティ、半導体分野を成長領域と捉え、「通信・コンポーネンツ事業」として一体化し、事業拡大を加速していきます。

 そして、2025年度は、昨年度株式取得により子会社化した㈱TOTOKUのグループインによるシナジー創出が始まります。㈱TOTOKUは、「通信・コンポーネンツ事業」の成長領域と同じくモビリティ、半導体分野、さらにはAIサーバ分野において競争優位性の高いユニークな技術と顧客基盤を有しており、クロスセルや共同開発によるマーケティング強化が期待できるものであり、㈱TOTOKUのグループインは2026年度中計目標をさらに押し上げるものです。

 多様性にあふれるSWCCグループは、従業員エンゲージメントを向上し「いま、あたらしいことを。いつか、あたりまえになることへ」あらたな価値を創造する企業として、持続的な成長を目指してまいります。引き続きご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2025年4月1日
SWCC株式会社
代表取締役 CEO 社長執行役員
小又 哲夫

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