従業員(雇用、健康経営、安全衛生)

次世代育成支援に関する取り組み

 出産や育児をする従業員に対し、仕事と子育ての両立が図りやすい環境を整えることにより、持てる力を十分に発揮することができるように、当社グループでは関連する各種制度の構築を進めています。
 次世代育成支援対策推進法に基づき、「一般事業主行動計画」を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たした「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定を受けた証である「くるみん」マークについて、2018年にグループ会社である(株)アクシオが取得したのに引き続き、SWCC(株)(旧昭和電線ケーブルシステム(株))においても2020年に取得しています。
 同社の「一般事業主行動計画」は以下の通りです。

● 第9次一般事業主行動計画(2023年度、2024年度)

  • 育児ハンドブックの改定
  • 不妊治療のための積立休暇の利用上限の引上げ
その他、時間管理委員会の継続実施や、年次有給休暇の計画的取得を促し、時間外労働時間の削減を図る。

健康経営に関する取り組み

 健康経営とは、企業が従業員の健康に配慮することによって、企業価値の向上を図り、業績アップを目指す新たな経営の取り組みであり、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践することを意味しています。
 従業員の心身の健康保持増進は、健全かつ安定した優秀な人材確保による労働生産性の向上や、従業員の創造性の向上などによる企業の競争力の強化への寄与が期待できることから、2019年4月に「SWCCグループ健康経営宣言」を策定し、当社ホームページを通じて社内外に発信しました。当社グループでは、従業員一人ひとりが心身ともに健康で活き活きとやりがいを持って働くことのできる環境づくりの基盤となる健康支援活動を積極的に推進しています。
 具体的には、健康保険組合との連携を強化し、社長を中心とした健康経営組織体制を構築し、健康経営に取り組んでいます。保健指導、受動喫煙、感染予防、過重労働、メンタルヘルスなどの課題を把握し、産業医、保健師と連携しながら従業員の健康支援活動の各種取り組みを進め、その結果として、当社は、経済産業省と日本健康会議が共同で選出する「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に5年連続の認定を受けています。
 同認定は健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから社会的に評価を受けることができる環境を整備することを目的として、特に優良な健康経営を実践している法人を顕彰するものです。

健康経営優良法人
SWCCグループの 健康経営推進体制

 SWCCグループの2023年度施策について以下の通り紹介します。

【健康増進のための環境構築】

 健康サービスの拡充による一人ひとりの健康意識の向上とともに、健康活動を支援し、健康で安心して働くことのできる環境づくりを行いました。健康に配慮した食事の提供や、飲料のカロリー表示なども行いました。

【保健指導の推進】

 定期健康診断後の再検査、精密検査の結果を踏まえ、保健指導などの実施を通じて、従業員の健康増進を図りました。
 2017年度は特定保健指導の実施完了者がいないという状況でしたが、会社と健康保険組合が連携し積極的に受診勧奨を行うことで、2023年度は実施完了者24.1%と着実に増加しています。

【働き方改革への取り組み】

 人事制度改革にあわせて部門毎の「業務効率化」を推進し、「従業員のワークライフバランス」と「企業の生産性向上」の実現に向けて取り組みました。

【ワークエンゲージメント向上への取り組み】

 2022年度に続きストレスチェック推進(実施率96.3%)と併せて、エンゲージメントサーベイを実施しました。従業員の生の声を聴くことにより、職場改善だけでなく、安全・安心・快適な環境づくりを進め、より働きがいのある職場を目指して取り組んでいきます。

【社内全面禁煙化(2024年度より実施)】
 喫煙者および非喫煙者の双方がお互いの立場を理解したうえで、社内全面禁煙化を2024年度より実施します。

 SWCCグループ「健康経営戦略マップ」では、少子高齢化により従業員の平均年齢が高くなっていく中で「生産性の向上」や「創造性の向上」を経営課題と捉え、その達成のために「プレゼンティーズムの改善」「アブセンティーズムの改善」「ワークエンゲージメントの向上」を目指して、様々な施策を策定しています。2023年度もグループ安全衛生部会の中の衛生分科会を通じて、拠点毎に選出した健康経営推進担当者が「健康経営KPI」の達成に向けて具体的な施策を検討、実施し、定期的な意見交換を行いました。

2024年度は、特に以下を重点施策として取り組みを進めます。

・コミュニケーションの活性化
多様な働き方を推進し、ITツールの活用や社内イベントを通じた積極的なコミュニケーション、スポーツ活動の支援など健康経営の具体的取り組みを行います。

・ヘルスリテラシーの向上(セルフケアと健康支援)
産業保健活動の着実な実施と健康増進活動の支援により、各人の健康意識の向上を図り、健康で安心して働ける職場環境作りを行います。

・ワークライフバランスの実現(福利厚生の充実)
エンゲージメントを高めるべく、育児介護支援やサンクスポイントの導入、e-ラーニングの奨励など従業員の生活の充実,成長のサポートに注力します。

SWCCグループ「健康経営宣言」はこちら (733KB)PDF

SWCCグループ「健康経営戦略マップ」はこちら (1MB)PDF




【スポーツエールカンパニー】

 文部科学省スポーツ庁では、スポーツ競技に限らず、従業員の健康増進のためにスポーツの実施に向けた積極的な取り組みを行っている企業を「スポーツエールカンパニー」として認定しており、SWCC株式会社は、「スポーツエールカンパニー2024」に認定されております。
 
 20代~50代の「働き盛り世代」は、仕事や家事・育児によりスポーツを実施する時間が少ないと言われる中、ラジオ体操の実施、オンライントレーニング動画の配信などの運動機会の提供、スタンディングミーティングや健康づくりキャンペーンの実施など、健康的なライフスタイルを定着させるために、一日の大半を過ごす職場において、スポーツに親しむきっかけづくりに会社として取り組んでおります。

ダイバーシティマネジメント

 SWCCグループでは、従業員の属性や働く条件の違いといった多様な個性を柔軟に受け入れ、それらを活かして適応できる組織を目指し、種々のバックグラウンドをもった多様な人材の登用を進めています。
 今後の労働人口の減少により、働き手不足の深刻化が見込まれる中での多様性を活かしながら組織力を強化する取り組みをさらに進めていきます。

● シニア人材に関する制度

 少子高齢化が進展する中、定年後も継続して就労を希望する意欲ある人材に対して活躍の場を提供するシニアスタッフ制度を運用しています。この度、モチベーションを維持・向上させ、さらなる活躍につなげる必要性に鑑み、2021年度よりキャリア設定パターンの複線化を実施し、従前のシニアスタッフ制度の他に役割と職責を踏まえた複数のパターンを設定することで多様な働き方に対応した選択肢の拡大を行いました。

キャリア設定パターン

  • 一般シニア制度:(対象:総合職・技能職・一般事務職)
    会社と本人が合意し、60歳定年後の再雇用を希望する社員が進める通常のコース
  • 専門職制度(シニアマネジメント・シニアエキスパート):(対象:総合職管理職相当)・・・新設
    優れたマネジメント能力や、専門知識・経験を有している場合に進む専門職コース
  • 副業可能なショートタイム勤務:(対象:総合職・技能職・一般事務職)・・・新設
    知見・視野を広げたい希望を持つ社員への「副業」を認めた時短勤務のコース
  • 転進支援制度:(対象:総合職)・・・新設
    独立自営、再就職など、退職して第二の人生を選択する社員に対し、生涯の生活設計を確立するための支援として実施するコース

● 女性活躍推進

 男女共同参画社会基本法ならびに女性活躍推進法の基本理念に則って、女性従業員がその個性と能力を十分に発揮してさらに活躍することができるための施策を推進することを目的として、2021年度より社長直轄の女性活躍推進プロジェクトが発足しました。
 同プロジェクトでは、現在の生の声を聴くべくグループ会社に所属する女性従業員にアンケートを実施しました。その結果も踏まえつつ、今後女性従業員の意識の変革や、望ましい女性活躍施策の推進に向け検討していきます。

(女性活躍推進の目標)

2026年度までに

  • 管理職の割合を8%
  • 課長職以上の割合を10%
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