環境自主行動計画(ボランタリープラン)

環境中長期計画「Green Plan 2050」

 SWCCグループは、「ESG」や「SDGs」を考慮した事業活動ならびに環境活動を通じて、社会課題の解決に取り組んでいます。2020年に新たな環境ビジョンとして「2050年カーボンニュートラル達成」をキーワードに環境中長期計画「Green Plan 2050」を策定、長期ビジョンおよび2030年度目標を掲げています。こうしたビジョンを実現するため、環境自主行動計画の中で目的別に具体的目標を定めました。この2030年目標の達成と長期ビジョンの実現に向けて、さまざまな視点で社内インフラの変革を促し、環境配慮と経済性の両立の検討を進めています。

環境目的 2030年度目標 2050年目標
地球温暖化防止 CO₂排出量を基準年(2013年度)実績より50%削減 ・CO₂を排出しない製品またはカーボンニュートラルな製品の実現
・環境課題解決製品の創出
資源の有効活用 廃棄物最終処分量を基準年(2018年度)実績より85%※1削減 ・資源の持続可能な利用の推進
・最終処分量(埋立量)ゼロの実現
水資源の有効活用 水使用量・排水量を基準年(2018年度)実績より50%削減 ・水資源の持続可能な利用の推進

※1:当初目標値50%を達成したことにより目標値を引き上げた

第7次グループ環境自主行動計画(2021~2025年度)

 環境中長期計画「Green Plan 2050」で掲げた長期ビジョンおよび2030年度目標達成を実現するための短期目標として、第7次環境自主行動計画を推進しています。
 第7次環境自主行動計画は、これまでの実績を踏まえながらも、「2050年カーボンニュートラル達成」を目指す環境中長期計画「Green Plan 2050」を見通したものになっています。日本国内のグループ全事業場を対象とし、「地球温暖化防止」「資源の有効活用」「水資源の有効活用」「その他」と目的別に分類し、それぞれに管理項目と最終年度の到達目標または指標を掲げています。また、「地球温暖化防止」「資源の有効活用」「水資源の有効活用」はSWCCグループの重要課題(マテリアリティ)に掲げています。

環境目的 項目 到達目標または指標 2022年度実績
地球温暖化防止 省エネルギー
(CO2削減)
2013年度実績を基準として、2025年度までに主要製造拠点のCO₂排出量(Scope1+Scope2)を45%削減する。 37%削減
資源の有効活用 廃棄物の排出量削減 2018年度実績を基準として、2025年度までに全拠点の排出量を20%※2削減する。 18%削減
資源循環の推進 2018年度実績を基準として、2025年度までに主要製造拠点より排出される廃棄物の最終処分量(埋立量)を80%※3削減する。 75%削減
プラスチック使用量の削減 『プラスチック使用ガイドライン』による。 被覆材・包装材の3R推進などの改善を実施
水資源の有効活用 水使用量の削減 2018年度実績を基準として、2025年度までに水使用量を20%削減する。 9%増加
その他 有害化学物質の使用削減 『グリーン調達ガイドライン』による。 VOC※4使用量は2021年度実績比で19%削減
環境貢献製品の拡大 『環境貢献製品ガイドライン』による。 環境貢献製品5件登録
生物多様性への貢献 『生物多様性の保全ガイドライン』による。 地域共生、生態系保護の活動推進

※2:当初目標値5%を達成したことにより目標値を引き上げた
※3:当初目標値50%を達成したことにより目標値を引き上げた
※4 VOC:揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)の略称


■地球温暖化の防止(CO₂排出量削減)

 2022年度は、事業再編、再生可能エネルギーの導入および省エネの深耕により原単位あたりのエネルギー消費量は減少しましたが、生産量の増加に伴い2021年度並みの排出量となりました。
 2023年度も2022年度と同様の増加要因が見込まれていることから、2022年度並みの37%削減を目標に設定しました。目標達成の施策として高効率設備や再生可能エネルギーのさらなる導入に取り組みます。


■資源の有効活用(廃棄物の最終処分量)

 2022年度の廃棄物最終処分量(埋立量)は、2018年度実績比で75%削減となり、2025年度目標である50%削減を達成しました。2022年度は事業再編、活動量増加の影響を受けましたが、廃プラスチックのサーマルリサイクルおよびマテリアルリサイクルが進み、資源循環が大幅に進んだことが要因として挙げられます。
 2023年度はさらなる生産量増加が見込まれており、廃棄物排出量の増加も懸念されますが、2025年度目標を達成したことから、2023年度は新たな目標として2018年度実績比80%削減と設定しました。


■水資源の有効活用

 2022年度の水使用量は、2018年度実績比で9%増加となりました。増加の要因として、生産量の増加および猛暑により製造時に使用する冷却水の使用量が増加したことが挙げられます。一方で2021年度から取り組んできた水使用量の調査精度向上によって漏水箇所や不要な水使用の把握がなされたことで、水使用量削減の実効的な対策検討が進みました。
 2023年度はさらなる生産量の増加が見込まれていますが、工場冷却水の循環を進めることで使用量の削減を図ります。

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