リスク情報

企業経営を取り巻く環境が大きく変化するなか、複雑化、多様化するリスクを的確に把握・評価し、対応策を準備していくことは、経営上極めて重要な要素となっています。しっかりとしたリスクマネジメント体制を構築し、適切なリスクテイクによるビジネス機会の創出・捕捉がグループの持続的な成長につながるものと考えています。SWCCグループでは、事業部門(第一線)、管理部門(第二線)、監査部門(第三線)の3つのディフェンスラインによるリスク管理を基本とし、全社的リスクマネジメントを展開しています。具体的な体制としてはグループCEOを委員長、当社取締役および執行役員、主要事業会社の社長を委員とするリスクマネジメント委員会にて、リスクの評価およびリスクマネジメント計画、対応策、年間を通じたリスク施策の進捗管理などを実施しています。同委員会の議事内容については適時に取締役会へ報告しています。

また、リスク統括部署として経営管理部が、リスクマネジメント委員会の運営、規則、ガイドラインの制定、教育研修、リスクモニタリングの実施など、グループ全体のリスク管理を統括し、事業の継続発展のために不可欠な全社的リスクマネジメント体制の強化を図っています。

リスクマネジメント

認識している主要リスク

リスクのうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性がある主要リスクについては、リスクマネジメント委員会にてリスクを識別、分析、評価をして判断しています。 具体的には、グループ各社から挙げられたリスクを影響度および発生確率により数値化し、その上でSWCCグループとして重要な影響を及ぼす可能性があるリスクを主要リスクとして評価、対策を行っています。評価した主要リスクとしては、以下のようなものがあります。

【2022年度主要リスク】

原材料・エネルギー価格変動
認識しているリスク内容 ・主要原料の銅の価格変動
・ポリエチレン等の石油化学製品の価格変動
・電力の調達価格変動
・都市ガスの調達価格変動
主要な取り組み ・グループ調達本部による管理強化
・計画的な安定調達実施による在庫削減
・製品価格へのスライド転嫁
・先物取引等を活用した銅価格変動リスクヘッジ
・都市ガスの固定価格契約の活用
・PPAモデルを活用した太陽光発電設備導入
残存するリスク ・製品価格への転嫁が困難な場合や相場が大きく下落する局面で、損失が生じた場合の業績等への重要な影響
マテリアリティ ・みらいを創る
・地球にやさしい



自然災害等
認識しているリスク内容 ・以下の自然災害等による製造拠点の操業停止や物流機能の麻痺等
・大規模な地震・台風・洪水等の自然災害
・火災等の事故
主要な取り組み ・事前に想定されるリスクに対して円滑な初期対応を講じるために、BCP(事業継続計画)を策定
・製造拠点ではインフラ設備の強靭化投資を計画的に実施
・火災保険等の付保
残存するリスク ・電力不足・物流の停滞等により社会インフラ機能そのものの低下が長期化する等、計画的な生産活動に大幅な制限が生じた
場合の業績等への重要な影響
マテリアリティ ・地球にやさしい



パンデミック
認識しているリスク内容 ・新型コロナウイルス感染症による影響
主要な取り組み ・新型コロナウイルス緊急対策本部による対応(従業員の安全確保、社内外の感染抑止等)
・オンラインツール等を活用したビジネス継続体制の構築
残存するリスク ・感染症の継続による市場縮小、事業活動の制限による財政状態および経営成績への重要な影響
マテリアリティ



サプライチェーン寸断・喪失
認識しているリスク内容 ・サプライチェーンの寸断・喪失による原材料供給の停止、遅延
主要な取り組み ・調達先の多様化、複数購買の推進によるリスク低減
・調達先の個別管理徹底(廃業、事業撤退リスク管理)
残存するリスク ・原材料調達の停止、遅延による事業活動や業績への影響
・調達難に起因する調達コストの増大
マテリアリティ ・ともに生きる



品質問題
認識しているリスク内容 ・品質問題の発生(欠陥、不良品)
・各種規格、法令、お客様との取り決め等に違反する製品の製造・販売
主要な取り組み ・品質・環境管理統括室によるモニタリング、監査統括部による監査
・品質保証業務のデジタル化推進による品質管理徹底、不正防止
・全社的教育プログラムの展開
・賠償保険の付保
残存するリスク ・品質問題に起因する損失補償や製造物責任訴訟等
・品質問題による信頼失墜、レピュテーションの毀損
マテリアリティ ・より良き企業に



コンプライアンス
認識しているリスク内容 ・各種法令・税制に関する規制に違反するリスク
・取引先等との契約上・取引上の義務に違反するリスク
・社会通念上受け入れられない役職員の言動による信頼失墜
主要な取り組み ・全社的コンプライアンス意識の醸成と法務室によるチェック体制強化
・コンプライアンスに関する研修・勉強会の実施
・内部通報制度の活用による不正等の検知
残存するリスク ・各規制当局からの処分・制裁等
・取引先等の関係者から損害賠償や取引の停止を求められる可能性
・コンプライアンスに対する意識が希薄であると判断され、信頼やレピュテーションが毀損
マテリアリティ ・より良き企業に



環境・気候変動
認識しているリスク内容 ・環境・気候変動への対応遅延等によるビジネス影響
・CO₂排出削減コストの増大
主要な取り組み 主要な取り組みについては、「2 サステナビリティに関
する考え方及び取組」をご覧ください。
残存するリスク ・環境・気候変動への対応遅れによる信頼失墜、採用や業績への悪影響
・中長期的な製造コストの増大による収益性の低下
マテリアリティ ・地球にやさしい
・ともに生きる



人材の確保および育成
認識しているリスク内容 ・製造の技能承継困難による事業継続への影響
・成長機会の逸失による業績目標達成への影響
主要な取り組み 主要な取り組みについては、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」をご覧ください。
残存するリスク ・組織編制上の制約や事業上の機会の逸失による業績等への重要な影響
マテリアリティ ・ひとが輝く
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