人材教育プログラムへの AVR™ 技術の導入 
SWCC Smart Stream 事業の展開に向けて

昭和電線ホールディングス株式会社



人材教育プログラムへの AVR™ 技術の導入
SWCC Smart Stream 事業の展開に向けて

 昭和電線ホールディングス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:長谷川 隆代)は、新中期経営計画「ChangeGrowth SWCC 2026*1の成長戦略として、当社グループでこれまで培ってきた技能やデータと DX に関する技術やツールを掛け合わせ、新しいビジネスモデルを創出する「SWCC Smart Stream(スマートストリーム)事業」を推進します。
 その足掛かりとして、このたび、仮想現実(VR)映像に実写映像を重ねる AVR™(Advanced Virtual Reality)システムに関する特許技術とノウハウを保有する株式会社 ACW-DEEP(本社:神奈川県相模原市、代表取締役社長:山口 聡、以下、ACW-DEEP)を子会社といたしました。
 今後は昭和電線ケーブルシステム株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:川瀬 幸雄、以下、昭和電線 CS)が進めている高電圧電力ケーブル接続工事システム「SICOPLUS™(サイコプラス)」2の人材教育プログラムへの導入をはじめ、「SWCC Smart Stream 事業」のさまざまな分野で、ACW-DEEP の持つノウハウと技術を展開してまいります。

 ■SWCC Smart Stream 事業の背景

 2026年に創業90周年を迎える当社グループは、膨大な材料データをはじめ、設計・製造技術やノウハウなどさまざまな財産を保有しております。新中計においてさらなる企業成長を目指す上で、これらの保有財産と DX に関する技術やツールを掛け合わせ、従来の「製品」売りからデジタルツールを使った「コト」売りへの展開を目指す取り組みが「SWCC Smart Stream 事業」です。昭和電線 C S による ACW-DEEP の完全子会社化を通じた人材教育プログラムへの AVR™ 技術導入は、その具体的な取り組みのファーストステップとなります。

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「SWCC Smart Stream 事業」の概要(『中期経営計画「Change&Growth SWCC 2026」』より抜粋)

 ■AVR™ 技術および ACW-DEEP について

 AVR™ 技術は、頭部装着ディスプレイに 3D 立体視カメラを装着し、カメラで撮影した映像とコンピューターで生成される VR 映像をリアルタイムで合成する独自のシステムです。拡張現実と仮想世界を重ね合わせて作成された新しい視覚環境を生み出すことで、体験者自身が VR 空間内に存在している感覚を実現し、現実に近い体験ができるところに特徴があります。従来の VR と比べても、①3D 酔いの軽減②危険の回避③操作性といった点が改善されております。
 ACW-DEEP では VR 技術の利用拡大を目指し、2015年より AVR™ 技術の本格開発を進めてまいりました。同社は、従業員数名の小規模な会社ながら、国内唯一の AVR™ の特許は外部の表彰や認定3を受けており、すでに企業の教育や訓練のためのシミュレータで導入されるなどの実績もございます。今後は、昭和電線グループとして昭和電線 CS 相模原事業所内に拠点を置いて活動してまいります。

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■今後のSWCC Smart Stream 事業の展開について

  1. 成長ドライバー「SICOPLUS™」での AVR技術導入

熟練技能者の高齢化や、若年労働力人口の減少が進む中、高電圧電力ケーブル接続工事システム「SICOPLUS™」では若者への技能継承などを目的に、昨年7月に「施工人財開発センター」を設立しました。AVR™ 技術の導入は、これまで現場中心の OJT 教育であったところを、工事現場などを再現した仮想空間内で実在の工具や安全器具を使い、より高い臨場感を持って反復的に訓練を行うことで、早期の技能習得を可能にします。AVR™ 技術は、新中計の成長ドライバー「SICOPLUS™」の教育プログラムのキーパーツとしての役割を果たします。

2. SWCC Smart Stream 事業のさらなる推進

今後も「SWCC Smart Stream 事業」では、当社グループの保有財産と DX の融合により、以下をはじめとするソリューションを確立するとともに、外部提供可能なビジネスモデルへの展開を目指してまいります。

① 仮想現場での体感、体験を可能とする「現場教育システム」
② 映像・音声・作業データの遠隔支援を可能とする「現場管理システム」
③ センシング技術を活用した「データ・デジタル処理」
④ 顧客・製品データを紐づける「製品デジタル管理」

SWCC Smart Stream 事業」の推進により、新たな技術を活用したビジネスモデルを生み出すことで、新中計の目標達成、少子高齢化を背景とする労働者不足や技能継承、生産性向上といった社会課題の解決に貢献してまいります。


〈参考情報〉

*1 中期経営計画「ChangeGrowth SWCC 2026
   https://www.swcc.co.jp/jpn/ir/policy/plan.html

*2 SICOPLUS™ 関連リリース
   https://www.swcc.co.jp/jpn/news/detail/2021/news_3491.html

*3 ACW-DEEP ホームページ
  ・ AVR システムが「発明大賞2021 考案功労賞」を受賞 2021.3.5
  ・ AVR システムが第17回川崎ものづくりブランドに認定 2020.11.12
   http://www.acw-deep.jp/ja-jp/

【本件に関するお問合わせ先】

昭和電線ホールディングス株式会社 
経営戦略企画部 戦略課 IR・広報グループ
TEL:044-223-0520 FAX:044-223-0547

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