高電圧電力ケーブル用コネクタ「SICONEX®(サイコネックス)」シリーズの適用拡大

昭和電線ケーブルシステム株式会社

高電圧電力ケーブル用コネクタ「SICONEX®(サイコネックス)」シリーズの適用拡大
~中国電力ネットワーク株式会社直島変電所への納入~

 昭和電線ケーブルシステム株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:川瀬幸雄)は、ケーブル接続工事の工期短縮、工事の省力化・簡素化が強みであるSICONEX®シリーズの両端末付ケーブル(66/77kV)を中国電力ネットワーク株式会社直島変電所(香川県香川郡直島町)に納入し、2021年3月7日に運転開始となりましたのでお知らせいたします。
 本製品は、2020年12月に納入が完了、2021年3月に運転を開始しました。

 この両端末付ケーブル(66/77kV)は、これまで一般産業向け電力機器間の接続用として納入してきましたが、今回初めて電力会社向けとして納入いたしました。

▉ 背景

 電力ネットワーク強靭化政策ならびに再生可能エネルギー電源の増加に伴う、発電所や変電所の電力設備の更新や増設工事が増える中、電力ケーブル工事の工期短縮および省力化、簡素化が強く望まれています。
 特に、今回の離島施設である直島変電所のガス絶縁開閉器を用いた受電設備更新工事では、塩害等の耐環境対策の強化を図ること、狭隘なスペースにおいても事故時に用いる移動用の機器の機動性を損なわないことの条件に加えて、コロナ禍における状況での納品・運転開始であったことから、工期の短縮と最小限の施工人員による対応が必要となりました。
 そこで、現地接続工事の大幅な工期短縮、工事の省力化・簡素化を実現し、事故時には分離・接続作業が容易にできるSICONEX®シリーズの両端末付ケーブル(66/77kV)を納入いたしました。

▉ 製品の特長

① 現地接続作業の簡略化(現地施工期間約20%短縮)

 一般的なCVケーブル終端接続部接続工事は、現地でケーブルの剥ぎ取り処理をしてから電力機器への挿入を実施しますが、この処理には、熟練した技術と経験が必要となります。今回実用化したSICONEX®シリーズの両端末付ケーブル(66/77kV)は、予めケーブル処理を工場で実施し、現地では電力機器への挿入作業のみとなることから、現地接続工事の大幅な工期短縮、工事の省力化、簡素化を実現しました。

② 両端末付ケーブルの適用拡大(現地施工負荷の低減)

 従来のCVケーブルの終端接続部の接続工事は、熟練した技術と管理が必要になることから、通常はケーブルメーカーがケーブル接続工事を実施していましたが、両端末付ケーブルを採用することで、ケーブルメーカー以外による接続工事も可能となりました。

▉ 現地作業の様子

工場でケーブル端部を加工し、機器接続プラグ(接続材料)を付けて出荷することで、現地では電力機器にケーブルを差し込むだけで接続が可能。

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   写真1:両端末付ケーブル現地挿入作業

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       写真2:ケーブル挿入後

▉ ケーブル接続作業比較

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 <両端末付ケーブル適用のメリット>

  • 現地作業時間の短縮により、約20%現地工期が短縮する
  • 現地での特殊作業の削減により、作業員選択の幅が増える
  • 納入先での緊急時復旧作業が可能になり、BCP対策に貢献
  • 電気試験実施後の工場出荷により、品質および信頼性が向上

以上

【本件に関するお問合わせ先】

~照会先~

昭和電線ケーブルシステム株式会社 
電力・インフラ営業部

TEL:044-223-0534 FAX:044-223-0557

~報道機関お問い合わせ先~

昭和電線ホールディングス株式会社  
事業戦略統括本部 経営企画部 IR・広報課
TEL:044-223-0520 FAX:044-223-0547

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