冨士電線(株)小勢力回路用耐火ケーブル「EM-JSH®
業界最速 消防庁告示適合品として認証

冨士電線株式会社

小勢力回路用耐火ケーブル「EM-JSH®
業界最速 消防庁告示適合品として認証

 冨士電線株式会社(本社:神奈川県伊勢原市、代表取締役社長:兒玉喜直)の防災設備などに使用する小勢力回路(最大使用電圧60V以下)用の耐火ケーブル(品名:EM-JSH®)がこのたび、耐火電線の基準を改定した消防庁の告示適合品として業界最速で認証されました。本ケーブルは可とう性(柔軟性)など施工性に優れる「独自規格品」として2018年に国内で初めて開発・販売してまいりましたが、消防庁告示適合品として本日より販売いたします。今後は大型倉庫や共同住宅のインターホンなどでの使用拡大が見込まれます。

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       EM-JSH® 2心×1.2mm

開発の背景

 従来の耐火電線の基準(平成9年消防庁告示第10号)では、使用電圧が低圧(600V以下)および、高圧(600Vを超えるもの)のみが規定されており、使用電圧が非常に小さい場合(例えばDC24V等)も低圧ケーブルの基準を満たす電線を使用する必要があり、外径や重量面で施工性が課題となっておりました。  
 冨士電線は60V以下の耐火ケーブルを国内で初めて開発し、2018年5月から発売しました。また、業界団体を通じ、消防庁に耐火電線基準の見直しをお願いしてまいりました。近年の自動火災報知設備等において、60V以下で耐火配線を行うケースが増えていることから、耐火電線の基準が消防庁告示第7号(昨年5月24日付)で改正され、60 V以下の耐火ケーブルの性能基準が新たに追加されています。本ケーブルは本年1月20日、(一社)電線総合技術センターの認証試験に合格し、業界最速で消防庁告示適合品としての認証を受けました。

新製品の仕様・特徴(低圧耐火ケーブルとの比較)

耐火性能における要求特性比較(概要)

項 目 低圧耐火ケーブル
EM-SH-C®
小勢力回路用耐火ケーブル
EM-JSHR
適用告示・規格 消防庁告示第10号
「耐火電線の基準」
消防庁告示第10号
「耐火電線の基準」
JCS4506:2018 低圧耐火ケーブル JCS4525:2021 小勢力回路用耐火ケーブル
加熱時間 30min 30min
到達温度 840℃ 840℃
耐電圧 加熱前後:1,500V/min
加熱中:600V/30min
加熱前後:350V/min
加熱中:60V/30min
絶縁抵抗 加熱前:50MΩ以上
加熱後:0.4MΩ以上
加熱前:50MΩ以上
加熱後:0.1MΩ以上
燃焼性 150mm以下 150mm以下
  • 小勢力回路用の試験として、耐電圧、絶縁抵抗の規格値が新たに規定されました。

製品仕様比較(2心×1.2㎜)

項 目 低圧耐火ケーブル
EM-SH-CR
小勢力回路用耐火ケーブル
EM-JSH®
外径 6.5×10mm 4.5×7.5mm
概算重量 80kg/km 50kg/km
  • 従来の低圧耐火ケーブルと比べ20%以上の細径化および30%以上の軽量化を達成し、可とう性に優れ、施工時の取り扱いが容易です。
  • ラインナップには3心×1.2mm4心×1.2mmも取り揃えています。

想定される使用シーン

  • 50,000m2以上の大型倉庫に設置されたアナログ式火災感知器および、火災情報の受信機能を持った共同住宅のインターホン等、60V以下の耐火配線への使用が期待されます。

【用途例】P220121B.png

「EM-JSH®」および「EM-SH-C®」は冨士電線の登録商標です。

参考:ニュースリリース2018年5月25日「小勢力回路用 弱電耐火ケーブルの販売開始」
https://www.swcc.co.jp/jpn/news/images/180525_PRESS_RELEASE.pdfPDF

以上

【本件に関するお問合わせ先】

~照会先~

冨士電線株式会社 東京事務所

TEL:03-5217-0911 FAX:03-5217-0920

~報道機関お問い合わせ先~

昭和電線ホールディングス株式会社 
経営戦略企画部 戦略課 IR・広報グループ
TEL:044-223-0520 FAX:044-223-0547

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