特集

[特集]人財開発への取り組み ~次世代経営者サクセッションプラン~

 昭和電線グループでは、従業員の力は会社の力という考えをもとに、社会やビジネス環境、市場、組織、個人などあらゆるものを取り巻く環境が変化し、将来の予測が困難になっているVUCA(Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性))の現代においても柔軟に適応し、問題解決ができる人財、そして何よりステークホルダーの皆さまから「信頼」される人財開発を目指し、教育・研修制度を運営しています。

 VUCAの時代には率先して動くリーダーシップが重要と考え、昭和電線グループの持続的な成長を確保し、中長期的な目線で強固なマネジメント体制を維持・構築することを目的に、SWCC次世代経営者サクセッションプランを新たに制定しました。

■ SWCC次世代経営者サクセッションプラン

 SWCC次世代経営者サクセッションプランは、以下の3点から構成されています。

(1) SWCC役員に求められる人財像

 役員に求められる人財像は、「経営理念」「経営戦略」「時代の流れ」を踏まえ、以下の通りとしています。

SWCC役員に求められる人財像(概略)
SWCC役員に求められる人財像(概略)
(2) 次世代経営者選定プロセス

 次世代経営者候補者とネクストリーダー(次々世代)候補者の2階層を対象としています。次世代経営者候補者は、明日にでもグループ会社の経営を任せられる人財として活躍が期待される母集団とし、ネクストリーダー(次々世代)は、おおむね5年以内に、次世代経営者候補に選定が期待できる母集団としています。
 選定にあたっては、年度末までに翌年度の候補者をグループCEOが推薦し、指名委員会にて決定されます。

(3) 次世代経営者育成プロセス

 次世代経営者育成のため以下の研修を実施しています。

  • SDセミナー(SHOWA DIRECTOR'S SEMINAR:取締役を講師とした経営セミナー)
  • ネクストリーダー研修
  • 次世代経営者育成研修
  • 異業種交流研修

 ①は、事業セグメント長が推薦しグループCEOの承認によって選抜された若手に対して2017年より実施しています。「グループ風土改革の場」「グループ一体感醸成の場」「個の力の強化の場」としてグループ会社、組織を横断したクロスファンクショナルなチームによる体験型の研修を推進しています。新型コロナウイルス感染防止のため集合研修が困難な状況下でもオンラインを活用したワークショップを実践しています。
 ②~④ついては、社内講師に加え、外部の知見も積極的に活用しています。

SDセミナー
SDセミナー

■ 教育体系

 VUCAの時代には、多様な価値観・バックグラウンドを持つ人財を活用する「ダイバーシティ」の考えが重要となります。多様な人財が組織に集まり、多様な価値観を認め合う文化が醸成されることで、「変動性」「不確実性」「複雑性」「曖昧性」に対応し、変革を起こし易くなると考え、グループを横断したクロスファンクショナルなチームによる研修を推進しています。
 昭和電線グループの教育体系は、全部門を共通に対象とするものについて次の3つの領域に分けて実施していますが、物事を論理的に考えて、問題解決・課題達成をするために全体最適のマネジメント理論(TOC)を思考の中心とし、研修の設計を進めています。

● 階層別教育

 階層別教育については、新入社員・中堅社員・主任・管理職の各層について実施しています。新入社員・中堅社員・主任の各層へは次の段階にステップアップしていくために必要とされる知識、心がけ、スキルなどを、マインドセットを行って効果性を高められるように考慮しながら実施しています。
 また、管理職層については、組織・人財のマネジメントに関する知識、技術をより高められるように研修を実施しています。

● 選抜教育

 SWCC次世代経営者サクセッションプラン以外にも、「マネージメントゲーム(MG)研修」および「ビジネス英語力向上プログラム」など、組織と個人の成長をもたらすための選抜教育を行っています。

● リベラルアーツ教育

 従業員の個々の教育を通じ、グループ全体としての底上げを図っていくことも重要ですので、個人個人を高めていくための教育も重視しています。
 具体的には、主に若手営業パーソン向けの外部実施営業研修参加や、電気・生産技術・材料についての技術を継承するための「専門知識学習講座」を実施しています。昭和電線グループのOBにも講師を要請して開講した専門知識学習講座は、講師の育成も含めて2期目に入りました。オンラインを活用した講座とすることで、事業所間の移動を必要とせずに受講できるようになり、受講者数が増加しています。