昭和電線ケーブルシステム株式会社
高電圧電力ケーブル用コネクタ「SICONEX®(サイコネックス)」シリーズの適用拡大
~東京電力パワーグリッド株式会社新信濃変電所への納入~
昭和電線ケーブルシステム株式会社(本社:神奈川県川崎市、取締役社長:川瀬幸雄)は、ケーブル接続工事の工期短縮、工事の省力化・簡素化が実現できるSICONEX®シリーズの154kVスマート終端接続部について、2021 年3 月31 日に運用が開始された東京電力パワーグリッド株式会社の新信濃変電所の交直変換設備向けに合計60相を納入いたしました。
▉ 背景
電力強靭化の観点から、発電所や変電所の電力設備の更新・増強工事が計画されております。特に新信濃変電所は、50ヘルツの東日本側と、60ヘルツの西日本側の周波数を変換し、自然災害時などで地域の電力供給不足が生じても、電力の融通が可能となる重要な設備となります。ここでは高電圧、大容量の電力機器が多く用いられるため、電力機器同士を接続する特別高圧154kVケーブル終端接続の箇所が多くなることから、接続工事の工期短縮が強く望まれていました。
今回当社は、プラグイン構造を採用した154kVスマート終端接続部を納入し、現地での機器ケース開放を不要とすることで、ケーブル接続工事の大幅な工期短縮、工事の省力化および簡素化に大きく貢献いたしました
▉ スマート終端接続部とは
スマート終端接続部は電力機器とCVケーブルを接続するための製品で、2000年から66/77kV、110kV、154kVの販売を開始しており、2019年には275kVをラインナップしています。スマート終端接続部は、終端接続部の軽量・小型化、接続作業の省力化、簡素化により、ケーブルピット土木工事の省力化を含め、約30%の工期短縮を実現します。
▉ 製品の特長
①軽量化、小型化
軽量・小型化によりケーブル布設スペースを減らし、土木工事の省力化を実現しました。
②プラグイン構造採用
予め、機器メーカーが工場内で機器に本体材料を据付けた状態で搬入し、現地で接続材料を組み立てて差し込む方式の"プラグイン構造"を採用することで、現地での機器ケースの開放がなく、接続作業が容易となり工期短縮を実現しました。
③各部品の共通化
各部品を予めユニット化(一体化)することにより、部品数の大幅な低減を実現しました。
④施工区分の明確化
機器メーカーとケーブルメーカーの共同作業である機器ケースの開放がなくなることで、両者間の工期調整がなくなり、工事管理が容易となります。
▉ 従来終端接続部とスマート終端接続部の現地組立作業比較
従来終端接続部
全ての工程を現地で行うため、布設スペースの確保やメーカー間の工事日程調整に加え、機器ケースの開放・取り付け作業が必要になる。
スマート終端接続部
予め、機器に本体材料を据え付けた状態で搬入するため、現地での機器ケースの開放が不要となり、従来品に比べ現地工程の約30%が削減される。
以上
【本件に関するお問合わせ先】
~照会先~
昭和電線ケーブルシステム株式会社
電力・インフラ営業部
TEL:044-223-0534 FAX:044-223-0557
~報道機関お問い合わせ先~
昭和電線ホールディングス株式会社
経営戦略企画部 戦略課 IR・広報グループ
TEL:044-223-0520 FAX:044-223-0547