社長メッセージ「2021年度 昭和電線グループ ESGへの取組み」

2021年04月01日

2021年度 昭和電線グループ ESGへの取組み

 当社グループは「信頼の輪を広げます」の経営理念のもと、社会インフラを支える製品の供給を通じて責任を全うしていくことが社会との関わりの根幹であると認識し、事業を行ってまいりました。ESG経営を強化し、SDGsの活動を通じてすべてのステークホルダーの皆様に貢献することができるよう努めてまいります。

・環境について
 環境については2020年には長期環境目標「Green Plan 2050」を制定して脱炭素社会への貢献目標を明確にし、このマイルストーンとして2030年には2013年対比でCO2削減量35%を目指すことといたしました。また、2021年度スタートの第7次ボランタリープラン(5か年計画)を発表し、CO2削減、産業廃棄物埋め立て処分量の削減、水資源の有効活用などの目標を明らかにしました。この計画は当社グループ各社、事業所、各部門でドリルダウンし、日々の活動に落とし込まれて活動が進められています。また、CSRの取り組みは環境活動にとどまらず、調達部門においてもグリーン調達やフェアトレードの観点で進められており、サプライヤーの皆様とともにより良い社会づくりに貢献してまいります。

・社会との関りについて
 昨年度は人事制度で大きな変革を行いました。年功序列を廃止し、役割と能力によって決まる給与制度を取り入れ、複数のキャリアパスによって昇進が目指せるような仕組みに変更いたしました。また、新型コロナウイルス感染症の拡大に合わせてテレワーク、時差通勤の制度を見直し、制度活用の対象者を大きく広げてより多くの社員が利用できるものとしました。現在も対象職場での出勤率30%を目指して運用することで、感染症のリスクを減らすことに役立てております。また、人材育成プログラムやe-ラーニングなどの仕組みを導入し、社員一人ひとりが自分の能力を活かして活躍し、会社とともに成長していける職場環境づくりに努めています。こうした当社グループの取り組みは「健康経営優良法人2021(大規模法人部門)」に2年連続して認定いただくなど、高い外部評価を獲得しています。また、女性活躍推進プロジェクトを設け、女性人材の積極的活用も行っております。
 次に、品質を守る取り組みについてです。私たちはインフラに使われる製品を作るメーカーであり、それを支える品質は私たちが守らなければいけない基本です。品質システムが正しく機能しているか、適正な品質でお客様に製品が届けられているかを常に管理するだけでなく、専門の監査チームを編成してすべての製造部門を定期的に業務監査し、PDCAを回しております。2021年度からはグループ全体でのこの取り組みを取りまとめさらに強化するため、社長直轄組織として安全・環境・品質統括室を作りました。これからもしっかりとコンプライアンスを重視しながら、より良い製品づくりに取り組んでいきたいと思います

・ガバナンスについて
 コーポレート・ガバナンスの強化については、2019年に監査等委員会設置会社に移行し、ガバナンス体制の充実を図りました。また、2020年度には独立社外取締役を2名から3名に増員し、任意の指名委員会・報酬委員会の設置など、経営の透明性・健全性やガバナンスの実効性を高め、企業価値の向上に資する改革を進めています。また、会社の経営戦略や長期ビジョンについても適切に開示し、ステークホルダーの皆さまにより理解される経営に努めてまいります。

 今後は、事業活動とSDGsテーマの紐付けやマテリアリティ(重要課題)の特定などを通じて、ESG/CSR経営をさらに発展させ、持続可能な社会の実現に寄与してまいります。

昭和電線ホールディングス株式会社
代表取締役社長 長谷川 隆代

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