事業領域と戦略製品

当社の事業領域と戦略製品

社会インフラを支える技術は、普段人の目には見えません。しかし、裾野は広く、産業・社会の多様なフィールドでニーズがあり、より豊かで快適な世界をつくりだす欠かせない存在です。
SWCCでは、1936年の創業以来培った豊富な技術と叡智を最大限に発揮し、持続可能な社会に貢献していくために、2019年4月から製品軸ではなくマーケットベースによるセグメントの事業体制をスタートしました。

以下では、当社のセグメントごとの事業領域と戦略製品についてご説明します。

3つのセグメントと関連する市場

3つのセグメントと関連する市場

エネルギー・インフラ事業

SWCCの基盤事業であり、創業以来電線・ケーブルを中心とした製品を世の中に送り出し、社会インフラを支えています。発電所から家庭までをつなぐ多彩な製品、地震や火災などの災害から人命やインフラを守る製品も扱っています。電力ケーブル電力機器製品免震製品などを時代のニーズに適合させ、新しい時代を支える高品質な製品やソリューションを追求。注力製品である「SICONEX®(サイコネックス)」を中核に、SICOPLUS®戦略による、電力市場でのソリューションビジネスを展開しています。

戦略製品 SICONEX®(サイコネックス)

発電所で作られた電気は電力ケーブルで送られ、変電所を経由し、家庭、工場、ビルなど、それぞれに適した電圧に変換されて共有されます。電力ケーブル同士を接続したり、変電所内にある電力機器や電力ケーブルを接続するのに欠かせないのが電力接続部品です。
当社のSICONEX®シリーズは、革新的な絶縁技術を用いた、環境配慮型でコンパクトな高電圧電力ケーブル用コネクタで、主に電力送配電設備や変圧器、発電所および変電所で使われています。環境性耐震性施工性を革新する独自の製品設計で差別化を実現し、これまでも時代のニーズを先取りするように電力インフラの課題解決に貢献してきましたが、今後、さらなる高電圧化や、電力供給の新しいスタイルにも適応していきます。

戦略製品 SICONEX®(サイコネックス)
【サイズ比較】 【作業工程比較】

(技術開発ページ)

エネルギー・インフラ事業の
サブセグメントと市場

電力インフラ 脱炭素
建設関連 生活基盤
免震 防災
市場 変電所・送配電網・
再生可能エネルギー
ビル・商業施設等の建設物 ビル・商業施設等の建設物
市場見通し
  • 洋上風力等の需要拡大
  • 高経年設備更新需要
  • 首都圏再開発、
    大阪万博向け等
  • レジリエンス需要増加
戦略
  • SICOPLUS®展開
  • DXとECによるビジネスモデルを転換
  • ソリューション型
    ビジネスへの新展開
強み
  • SICONEX®
    ソリューション展開
    (SICOPLUS®)
  • 豊富なラインナップと
    きめ細かな配送サービス
  • 精密な免震設計提案力
主な拠点 神奈川県、愛知県 三重県、茨城県、神奈川県 神奈川県

電装・コンポーネンツ事業

高品質な性能を有する素材技術を核に、自動車部品・電子部品に使用され、素材から製品まで一貫して扱っています。なかでも、強い競争力を発揮しているのが日本唯一のディップ・フォーミングシステムにより製造される無酸素銅 「MiDIP®(ミディップ)」。自動車の電動化、EVシフトの需要を受け、期待されている製品です。また高強度、高導電率、耐屈曲性に優れた「銅銀合金」は医療器具の高度化に最適な素材として高い評価を得ています。

戦略製品 xEV車向け高機能製品

環境対応車はエンジンに代わりモーターを動力としますが、電力消費量の節約や航続可能距離の延伸のため、軽量で高出力なモーターおよび素材が必要とされています。
そんななか、日本唯一のディップ・フォーミングシステムにより製造される当社の無酸素銅 「MiDIP®(ミディップ)」や、快適な運転環境を実現する銅合金線(ヒーター線)、それからEPSに活用される高機能平角巻線は、加速するEVシフトに貢献する素材として国内外から高い注目を集めています。

国内xEV市場予測
駆動モーター 車両の軽量化のため、細径で高効率な素材を製造 ハンドルヒータ、シートヒータ、バッテリーヒータ 細くて高強度、高い導電率の銅合金線を製造 EPS、モーター、変圧器 他MiDIP®を利用した高出力、高耐電圧、高耐熱の平角巻線を製造 高機能平角巻線 【純銅との強度比較】
駆動モーター 車両の軽量化のため、細径で高効率な素材を製造
ハンドルヒータ、シートヒータ、バッテリーヒータ 細くて高強度、高い導電率の銅合金線を製造
EPS、モーター、変圧器 他MiDIP®を利用した高出力、高耐電圧、高耐熱の平角巻線を製造 高機能平角巻線
【純銅との強度比較】

(技術開発ページ)

電装・コンポーネンツ事業のサブセグメントと市場

高機能製品無酸素銅 xEV化
その他高機能製品(高機能巻線、銅合金線) xEV化
一般汎用製品 生活基盤
市場 xEV車・電子部品 xEV車 汎用変圧器・
国内産業用モータ
市場見通し
  • xEV化による高効率
    モータ等の需要の拡大
  • xEV化による車載用高機能巻線と
    ヒータ線需要の拡大
  • 国内サプライヤーの撤退
  • 海外製品の浸透と
    価格競争激化
戦略
  • MiDIP®
    さらなる
    生産性向上による増産
  • 地産地消
  • 巻線、銅合金線の
    製造設備増強による増産
  • ラインナップの見直し
強み
  • 低酸素量と耐水素脆化を実現する
    MiDIP®
  • 高耐電圧平角巻線の製造
  • 銅合金技術
  • 国内唯一の
    総合巻線メーカー
主な拠点 三重県、中国(浙江省) 三重県、宮城県 三重県

通信・産業用デバイス事事業

通信・産業用デバイス事業では情報通信に不可欠な通信ケーブルをはじめとし、家電・電子機器内のワイヤハーネス複写機用部品FA用ケーブルなど多種多様な分野のデバイス製品を提供。その活躍のフィールドは多岐にわたります。
さらに国内外のグループ企業、パートナー企業と連携することで、最新の生産技術を多様な製品開発に応用する大きな変革を加速しています。人と人、人とモノ、モノとモノがあらゆる場所でつながる時代。豊富な技術と経験を発揮しながら、つながる社会の進化を支えています。

戦略製品 e-Ribbon®

大量情報の高速処理を必要とする場面が、5G以降の6Gの実現を視野に世界で現実化しています。データセンタ物理層での効率化は不可欠であり、当社が提供するe-Ribbon®は、間欠接着リボンとして超細径高密度光ケーブルに使われますが、大量の光ファイバを収納でき、配線敷設工事の作業性を向上させる点から、大きな注目を集めています。当社は世界の超細径高密度光ケーブル市場に向けて、日本発のユニークな技術e-Ribbon®の普及・拡大を目指しています。

ケーブル・リボンで2026年までに売上高約6倍(2020年度比)
【従来品との比較】
【輸送コストの削減】12,000心km分の光ケーブルを10tトラックで輸送する場合、1台で済む
世界データセンター市場予測

(技術開発ページ)

通信・産業用デバイス事業のサブセグメントと市場

通信ケーブル 5G IoT
ワイヤハーネス 快適化
精密デバイス 働き方改革
市場 通信インフラ網 白物家電・産業機器 複写機・印刷機
市場見通し
  • 通信トラフィック
  • 通信機器の増大
  • グローバル市場の拡大
  • 商業用印刷の多様化
  • グローバル市場の拡大
戦略
  • FLANTECTM
    新市場展開
  • e-Ribbon®
    グローバル拡販
  • 日系メーカーとの強固な
    パートナー戦略
  • 日系メーカーとの強固な
    パートナー戦略
強み
  • 国内LANケーブル市場における
    高いシェア
  • 地産地消を実現する
    生産体制
  • ゴムの成形技術力
  • 地産地消を実現する
    生産体制
主な拠点 山梨県、宮城県 中国(浙江省)、
中国(広東省)、
ベトナム
神奈川県、
中国(福建省)、
ベトナム
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