らくらくアルミケーブル® 太陽光発電所の復旧工事で採用
~ ケーブルの盗難防止や作業効率改善によりアルミ導体ケーブルの採用が拡大 ~
・ 茨城県内の太陽光発電所のケーブル盗難後の復旧工事にらくらくアルミケーブル®が採用 |
(注1)2020年4月より、「らくらくアルミケーブル®」は、昭和電線ホールディングス株式会社と古河電気工業株式会社の共同出資による販売会社であるSFCC株式会社の統合ブランド(SWCC・FURUKAWA)となりました。
■ 背景
近年は銅価の高騰が続いており、銅線の盗難が相次いでいます。中でも、メガソーラー発電所をはじめとする産業用太陽光発電所は、敷地が広い上に無人で、近隣に人家や人通りの少ない立地が多いことから、銅線の転売を狙ったケーブルの盗難が絶えず、問題となっています。ひとたび盗難に遭えば、修理費用がかさむだけでなく売電収入にも大きく影響します。また、ケーブルが切断されたままで発電され火災に至った事例もあり、早期に復旧する必要があります。
■ 内容
今回、導体にアルミニウムを採用し、ケーブルシースが青く、銅導体CVケーブルとの識別が容易ならくらくアルミケーブル®が、盗難防止効果に期待し採用されました。また、「かるい」「かんたん」「柔らかい」といった特長が、早期復旧を望む現場の作業効率改善に貢献しました。施工を行ったつくば電気通信様からは、「PCS(Power Conditioning Subsystem)から集電盤までの100~120mの延線作業に7人を想定していたが、4人で十分だった」「らくらくアルミケーブル®はとにかく軽くて柔らかいことに驚いた。集電盤への入線と盤内での取り回しもとてもやりやすかった」「(銅導体ケーブルの延線作業と比べて)疲れ方が違う」といった評価をいただきました。
つくば電気通信様は、この案件以降、盗難防止策のひとつとしてらくらくアルミケーブル®を事業者様に提案し、その後、5件の太陽光発電所案件にて採用いただいています。
<切断された銅導体ケーブル> | |
<集電盤への入線> |
<端子圧縮作業> |
<パネル下配線(復旧後)> |
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<盤内接続> |
産業用太陽光発電所の建設は、今後も堅調に推移することが予想されています。らくらくアルミケーブル®は、今後も太陽光発電所建設での省力化、省人化、更には運転中の盗難防止に貢献してまいります。
■ 納入案件および発電所概要
【案件概要】
件名 | LLPテックエナジー鉾田市烟田第一発電所 盗難復旧工事 |
事業者名 | 有限責任事業組合テックエナジー |
電気工事 | 株式会社つくば電気通信 |
【発電所概要】
敷地面積 | 34839 m2 |
出 力 | 1749.3 kW |
【納入数量】
600 V AL-CVDケーブル250mm2 24回線分 合計1890m
<鉾田市烟田第一発電所> |
■ 「らくらくアルミケーブル®」の特長
「らくらくアルミケーブル®」とは、導体にアルミニウム、絶縁被覆に柔軟性架橋ポリエチレンを採用した高機能型低圧CVケーブルです。「かるい」「かんたん」「柔らかい」に加えて、「識別容易」「安定価格」といった特長があります。端末処理を安心して行っていただけるよう、専用圧縮・圧着端子、端子台、端末処理の専用工具をご用意し、「らくらくアルミケーブルシステム®」としてケーブルからつなぎ込みまでを一貫したシステムとしてお客様に提案しています。
詳細はこちら
「らくらくアルミケーブルシステム®」専用サイト
(注)『F-ALCON』『らくらくアルミケーブル』『らくらくアルミケーブルシステム』は
古河電気工業株式会社の日本における登録商標です。
■ 製品に関するお問合せ
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