中国市場でのビジネスにおいては、低価格が必須な条件であるという。 ローカルメーカー(中国)が提示する低価格帯が基準となるため、そこがすべてにおいてのスタートラインとのこと。今後、重要となるのは「材料の現地調達」。これによる「電子ワイヤ・ワイヤハーネス」の低価格帯の実現と高品質が加われば、中国市場でも勝利できると期待されている。
他社品と比べると、酸素の含有量が限りなくゼロに等しい「無酸素銅線」。 曲げに強く、加工しやすいため、さまざまな分野の業界から大きく注目をされている。世界的にも希少なディップ・フォーミング・システム(DIP)で、製造するため、年間の製造量にも限度があり、汎用性の製品とは異なる高付加価値を中国側に再認識させることが大きなポイントである。
FSDとFSA、ともに共通する課題は、中国市場での「低価格」の実現。 しかも、高品質のままであるという困難な課題である。FSKは、中国現地法人の現地調達材料の評価等を行い、両社の中国での事業展開のスピードアップとシェア拡大に貢献していくという。あらゆる現場の声に耳を傾け、製品に細かく反映させていく方針である。
中国浙江省富陽市にある「富通集団有限公司」。その広大な敷地内にある昭和電線グループの合弁会社(FSD・FSA・FSK)には、わずか数名の日本人スタッフしかいない。従業員のほとんどが現地中国人スタッフなのである。日本の技術力と中国の人材力がひとつになって、この巨大な中国市場を大きく変えてしまう日はそう遠くないはずである。