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SWCC GROUP REPORT

SWCC GROUP REPORT FILE#8 nPAD-YBCO

着実に、そして確実に、積み重ねてきた軌跡。

着実に、そして確実に、積み重ねてきた軌跡。

1970 年草創期、金属系超電導線材を手がけていた昭和電線は、その後、ビスマス系酸化物超電導線材へと方向転換することになる。実用化に向けた開発を行うも、時代の主流はやがてイットリウム酸化物超電導線材となっていく。1999 年にイットリウム系の低コスト製造プロセスであるMOD(有機金属塩塗布熱分解法)を確立以降、現在に至るまでの研究開発の躍進は言うまでもない。

磁力に弱い超電導線材を高磁場でも使用可能に!

磁力に弱い超電導線材を高磁場でも使用可能に!

磁力に弱い超電導線材をどうすれば、高磁場でも維持できるような性能を発揮できるのか?これを解決する方法が、公益財団法人国際超電導産業技術研究センター(ISTEC)が2008 年に発表した技術成果「人工ピンニングセンター導入」にあった。小泉グループ長は言います。「私たちの低コスト製造プロセスMODをペースに、ISTEC の基礎研究成果と当社の長尺化技術が融合し、次世代超電導線材nPAD-YBCO の完成に結びついたのだと思います。」と。

超電導線材nPAD-YBCO を使った超電導電流リード。

超電導線材nPAD-YBCO を使った超電導電流リード。

MRI(磁気共鳴画像装置)等の超電導マグネットあるいは給電するための超電導電流リードは、常に高磁場にさらされるため、従来の超電導線材を使って機器の性能を維持しようとすると、大量の線材を使用する必要があった。小泉氏率いる超電導線材開発グループの木村氏は言います。「nPAD-YBCO を使用した超電導電流リードを使用した場合、線材の量を従来の1/3 に減らすことができ、それに伴い、外から入ってくる、熱も1/4 に抑えられます。」と。

ISTEC との共同開発が、未来への鍵を握る。

ISTEC との共同開発が、未来への鍵を握る。

MRI に代表される超電導マグネット用の線材への参入も計画している昭和電線。しかし課題は線材の長さにある。最高難度のMRI 用コイルに必要となる線材の総延長はおよそ40km だが、現時点で一度に作れるのは130m でしかない。こうしたハードルの高い課題を早期に克服し、量産化に踏み切りたい考え。ISTEC側もまた、2013 年、超電導線材開発部門の一部を昭和電線相模原事業所内に設置し、体制を整える計画にある。

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